日本の未来

【ママ必見!!】子どもにスマホ、いつから持たせるべき??

かんかん

 

「子どもにスマホ、いつから持たせよう??」

 

最近になってこの悩みを抱えるママも増えているのではないでしょうか。

 

ぼくの考えを先に言いますと、
スマホは子どもたちに与えた方が良いと思っています。
ただし時期と条件があって、
親と一緒に使うなら4歳くらいから、
子どもだけで使うなら6歳くらいからが良いと思います。

 

ちゃんと理由もあるので、あまり批判的に捉えず、
小さな子どもと関わる1人の保育士としての考え方として
読んでいただければなと思います。

 

そして、この記事で本当に伝えたいスマホに関しての重要なポイントは、
スマホはいつ持たせるかではなく、どう使わせるかが大切だということです。

 

スマホをはじめとする道具(ツール)にはめちゃくちゃ重要な「2通りの使い方」があります。
それを子どもが知っているかどうかでスマホの価値が全く変わります。

子どもにとってスマホが価値の高い物になるように、
「2通りの使い方」の違いを子どもに教えてあげましょう!!

 

子どもたちは人生の半分をスマホの中で生きる時代になる

Wokandapix / Pixabay

昭和の後期、人々は「未来は明るくなる」と思っていました。
その頃に作られたマンガや映画を見れば、今僕たちが過ごしている21世紀はとてつもない未来社会がイメージされていたことがわかります。

 

分かりやすく言うと、ドラえもんが作られた時代の街並みのイメージです。
街中では、
空を見上げると透明のチューブの中を車が通っていたり、
見上げても最上階が見えないような超高層ビルが乱立していたり、
ロボットがあちこちにいてそれぞれの役目をこなしていたり。

3093594 / Pixabay

それが昭和の人たちが思い描いていた未来です。
バブルもあって、建物がどんどん建ち並び、移動手段もどんどん早くなっていった時代ですからね。
「この先、生活空間は(物理的に)上へ上へと高くなっていく」という展望があったのでしょう。

 

しかし、現在はどうでしょう。
確かに高層ビルが立ち並び、新幹線や飛行機など移動手段は発達しましたが、イメージしていたような未来都市はまだ現実になっていませんね。

 

これ実は、ある時から未来の方向が変わってしまったからなんです。
その方向転換を決定づけたのが、「インターネット」です。

 

ある時から、
ビルやチューブを走る車の建設はほどほどになり、インターネットという仮想空間の中での建設ラッシュが始まりました。

youtubeやブログ、ニュースサイト、
アマゾン、Facebook、インスタ、ツイッター

全部、仮想空間の中で作られているものです。

 

だからこの30年くらい、
ビルや電車や家の見た目は大きく変わっていませんが、
その中での過ごし方が大きく変わることになりました。

 

この流れはさらに大きくなっていくと言われています。
よってこの先、インターネットを上手く使いこなせるかどうかが生活の質に直結すると考えられます。

これからの子どもたちは、
1日24時間のうちスマホやパソコンの画面の中で過ごす時間が今のオトナたちよりも確実に増えていくでしょうね。

 

スマホとゲーム機との大きな違い

terimakasih0 / Pixabay

スマホを子どもに与えると言うと、否定的な親御さんがまだまだ多いと思います。

でもそれはきっと、
スマホをただのゲーム機だと思っていたり、
インターネットを通して危険な物事(たとえば反社会的なこと)にアクセスするようになってしまう心配があるからではないでしょうか。

 

日本では、ゲーム機を子どもに与えるのは抵抗があるという親御さんはいますが
それでも主に2つの理由、

  • 周りの子たちが持ってるから話題についていけなくなるのがかわいそう
  • ゲームをやらせていると静かだから

で、子どもに与える場合が多いようです。

 

スマホもこれ↑と同じような理由で検討している方が多いのでは。

 

スマホとゲーム機の大きな違いは、
「ゲーム機は遊びしか詰まってい閉じられた機械で、スマホは世界と繋がれる開かれた機械だ」という点だと思います。

 

スマホもゲーム機も所詮は道具なんです。
道具で大事なのは「どう使うか」です。

 

たとえば包丁やはさみは道具ですが、使い方次第で便利にも危険にもなりますもんね。

 

 

すべての道具には2通りの「使い方」がある

ぼくたちの身の回りにあるものは全て道具だということができます。

ペン、ノート、食器、イス、テーブル、
車、電車、自転車、スマホ、ゲーム機、などなど

 

そして道具には必ず2通りの使い方があります。

  • 人の役に立つ使い方
  • 人を傷つける使い方

です。

道具というのは本来、「人の役に立つため」に作られました。
しかしメリットとデメリットはいつも背中合わせ。
「人の役に立つため」に作られたものは、「人を傷つけるため」にも使えてしまいます。

 

乗り物は早く遠くに行けますが、事故などで人を怪我させてしまうこともあります。
LINEやツイッターも誰かと連絡を取るために役立ちますが、人を傷つけることもできてしまいます。

 

どんな道具にもこの両面があるとしっかり分かった上で使うことが大事だと思います。

 

ところで、
子どもにスマホを与えることによる不安てなんでしょうか??

おそらく親世代や祖父母世代が感じる不安の根底には、
「自分が子どもの頃になかったから、子どもにどういう影響があるか分からない」という思いがあるかと思います。

自分が子どもの頃に使いこなしていなかったものを与えるのって親心としては複雑ですもんね。

 

 

スマホを持たせると目が悪くなる??

Free-Photos / Pixabay

スマホを持たせることに抵抗のある親御さんの中には、子どもの視力を心配する方もいるんじゃないでしょうか。

しかし、スマホを持ったら視力が落ちることは当たり前なんです。
それが良いことか良くないことかは別問題です。

 

アフリカのサバンナの草原で暮らしてる民族は、視力6.0とかあるらしいですよ。
彼らはそうじゃないと生きていけないから。
獲物を捕らえるためにも猛獣の危険から身を守るためにも。

日本人では何百年も前からそんな危険はないし、
むしろ、小さい頃から勉強してテレビ見てパソコン触ってスマホに集中してって
近くの物を見ることの方が多いです。

 

人間は、「慣れる」という最強の能力があるから、
目が悪くなったというよりは、「近視が増えた」と思えば納得できます。

 

それが証拠に、日本人は7割がメガネかコンタクトを使用しているというデータがあります。(これってすごい数字ですよね。)10人で1泊2日の旅行に出かけたとして、温泉のあとの宅飲みで7人がメガネかけてる状態ですからね。へたしたら全員メガネもあり得ます。

 

ちなみに2017年のデータでは、視力が1.0以下の子どもが
幼稚園児は約4人に1人、
小学生では約3人に1人、
中学生では約2人に1人の割合なんだそうです。

そして高校を卒業する頃にはメガネorコンタクトが7割の完成するわけですね。

これはぼくが生まれた1989年の頃からほとんど変わっていないので、
この30年間日本人は、勉強しまくりかゲームしまくりかマンガ読みまくりで子ども時代を過ごしたのだと予想できます。

 

ちなみにぼくはゲームと漫画でした。(高校生でコンタクトデビューしました。)

 

スマホやパソコンを持たせたら目が悪くなるのは避けられない、
けどスマホやパソコンがないと今後の日本で生きにくくなる。

この矛盾点をどう考えるかですね。

 

バカはどんどんバカになる時代

mojzagrebinfo / Pixabay

そして、とってもとっても重要な、
スマホを持たせる時の注意点があります。

 

スマホは2018年の今現在すでに、
使い方を間違えると、人をどんどん「おバカさん」にする機械になってしまいました。
ぼくがいう「おバカさん」とは自分で考えることを辞めた人です。

 

今まではテレビが人を「おバカさん」にする装置で、スマホやインターネットは違いました。

 

もっと詳しく

どいうことかというと、
テレビというのは、
作って欲しいとお願いしてもいないのに番組が用意されていて、自分で気になる番組に合わせて自分の時間を使うものでした。

それにテレビをつければ何かがやっているので、興味がなくてもボーッとみているとなんとなく気が紛れます。
これが続くと、自分で考えることやめてしまいます。

「え、テレビ番組、何見るかちゃんと考えてるよ」って言われちゃいそうですが、
それは選択肢の中から「選んでいる」のであって、「考えている」とは言えないのです。

学生時代にやったマークシートのテストって覚えてますか??
あれは与えられた選択肢の中から正解を選ぶテストです。
そしてそのほとんどの問いは「考えて答える」ものではなくて、「思い出して正解を選ぶ」ものだったと思います。

マークシートのテストって自由記述の小論文テストとかと比べて、なんとなく気楽じゃなかったですか??

あれは「選ぶ問題」か「考える問題」かの違いです。

そうやって、選ぶことになれていると、それを考えていると勘違いするようになってしまいます。

 

インターネットやスマホも今となってはそういうものになってしまいましたが、最初は違いました。

自分が気になることや知りたい情報を自分からキーワード検索したりしてアクティブに関わる必要があったんです。もちろん今でもその機能はありますが、今はその本来の機能の他にテレビ的な要素が強くなってきています。

 

たとえばYoutubeを例にあげると、
あなたが何かに興味があって、自分から検索して動画を1つ見るとします。

すると、動画が見終わることには「あなたにオススメの動画」といって、
関連動画がブワーッと表示されます。

そして、その中から気になるものを選び、
次回YouTubeを開いた時も検索履歴が残っているから推奨されたものから選ぶ、
という選択の連続になります。

インスタもツイッターもそうですよね。
普通は自分が興味ある人しかフォローしないから
タイムラインに流れるのも自分が興味あるものばかり。

これは消費者にとって便利な機能ですが、
この機能に甘えていると、
自ら考えなくてもどんどんネタが提供されて、
情報が偏って入ってきます。

 

もちろんこれは悪いことではないと思います。
世間的に「◯◯バカ」と呼ばれるような人たちは、
他の人よりもそれに使う時間が長いからより詳しくなれるというのは絶対にあります。

 

でも、情報に対して受け身になってしまい、提供されるものをただボーッと見ているだけでは、
「無駄な時間」を過ごすことになってしまいます。

「見たいから見てる人」と「ヒマで他にやることないから見てる人」の差は広がる一方です。
そういう意味での、

バカ(自分で考えることを辞めた人)はどんどんバカ(自分で考えない人)になる

なんですね。

 

しかし、いつだってピンチはチャンス!!
スマホをうまく使いこなせれば、
子どもたちはどんどん賢くなっていくことができるってことです!!

 

子どもにスマホを持たせる時のポイント

edar / Pixabay

というわけで、子どもにスマホを持たせる時のポイントをまとめます。

 

親がスマホやテクノロジーについて詳しくなる

これはとっても重要です。
親が持っている知識、何を教えられるかで子どもの知識、教養は大きく変わってきます。

もし、機械やネットが苦手であれば身近にいる詳しい人にでも教えてもらいましょう。

子どもにそういったことを教えてくれる学習教室はまだまだ少なく、
保育士や学校の先生もITからは縁遠いことがほとんどです。

2020年からプログラミングが学校の必修科目になるので、
それからは学習教室も増えてくると思いますが、
親のあなたが今のうちからできることを少しでもやってみることも、
子どもにとっていい影響になると思います。

 

どんな危険があって、どんなメリットがあるのか、
それを知っておくだけでも安心感が変わります。

 

道具の2通りの使い方を教える

この記事に書いていある、
「すべての道具には2通りの使い方があるんだよ」という話を繰り返ししてあげてください。

「人の役に立つ使い方」と「人を傷つける使い方」ができるという話です。具体的な道具の使い方がわからなくても、子どもたちは「なるべく人の役に立つ使い方」をしようと考えるはずです。

その思いがあるだけでもスマホを使う時の意識が変わるのではないでしょうか。

 

まとめ

今回の内容が子どもにスマホを与えるかどうか悩んでいる保護者の参考になれば嬉しいです。

 

スマホが世の中に出回り始めてまだ10年くらいしか経っていませんが、
今やスマホが無い生活なんて想像できないくらい当たり前になってしまいました。

 

たいていの人は、
「出かけるときに{とりあえずこれがあれば大丈夫}ランキング」に
財布とスマホは入りますよね。

それくらいスマホの存在は大きいです。

 

だからこそ子どもたちには
遠ざけるのではなく、
上手な使い方を教えてあげることが大切なんだと思います。

 

ポイント

  • スマホのポイントは「いつ持たせるか」よりも「どう使わせるか」
  • 人生の半分を画面の中で過ごす時代がやってくる
  • スマホは必需品
  • 道具には2通りの使い方がある
  • バカがどんどんバカになる時代に突入
  • 親がスマホのメリット、デメリットを知っておく

 

スマホは使い方を間違えると、あなたとあなたの大切な子どもの人生を奪います。
道具は使うもの。道具に使われない人生を過ごしたいものですね。

 

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