人間関係 生き方(人生)

「嫉妬(ジェラシー)」と「羨望(エンヴィー)」の違いを知ると【素敵な生き方】がみえてくる!!!

かんかん

突然ですが、

以前読んだ本に、こんなことが書いてありました。

生物学的には人に生きる意味などはない。

何か意味があって生まれてきたのではなく、物心ついた時には勝手に生きていたのである。

書いてありました。

人間は、

なぜか産まれちゃって

なぜか生きちゃってる。

 

と、いうことはですよ。ぼくたちは本来、どう生きようと自由なんじゃないか。日々感じている「◯◯しなければならない」という思いは、本来どうでもいいことなのかもしれません。

最低限、自分を産んでくれた親と育ててくれた人たちに感謝して、その上で好きなことをやればいいんじゃないかって思えてきます。

そんな前提を踏まえた上で、今回は、なぜぼくたちは誰かを「うらやましい」と思うのかについて考えてみたいと思います。そして、「うらやましい」という感情を考えることでみえてくる【生き方】を知っていただきたいと思います。

 

「うらやましい」には2種類ある

StockSnap / Pixabay

意識している人が意外と少ないのですが、「うらやましい」には実は2種類あります。

英語でいうと、Jealousy(ジェラシー)Envy(エンヴィー)です。

ぼくの話で恐縮ですが、ぼくは中学生や高校生の時にロクに英語の勉強もしていなかったのに24歳の時にオーストラリアに行って英語の勉強を始めました。ゼロからのスタートは大変でしたが、文法も単語も発音も知ることのほとんど全てが新しいことっていうのは新鮮で面白くもあります。

そんな中、Envy(エンヴィー)という単語もオーストラリアで生活する中で知りました。(それまで知らなかった笑)

「ジェラシー」という単語は聞いたあったけど、エンヴィーは全く知らなかったんです。

 

Envy(エンヴィー)の意味は「憧れ」「羨望(せんぼう)」です。

オーストラリアでは、

A:「I went to the party yesterday(昨日パーティー行ったんだぜ)」

B:「What!? I envy you!!(え、うらやましい!)」

なんて使ったりします。

 

Jealousy(ジェラシー)の意味は「嫉妬」「ねたみ」です。

A:「I finally have a girlfriend!!(ついに彼女ができたぜ!)」

B:「wow,I'm jealous(わっ、うらやましい!)」

なんて使い方をします。

 


さてこの2つの単語、どちらも「うらやましい」という意味がありますが、それぞれ違ったニュアンスが含まれています。

ぼくはこのエンヴィーという単語を知った時、ジェラシーとエンヴィーの2つの違いは、ぼくたちがどう生きればいいのかを教えてくれると思いました。

 

 

Jealousy(嫉妬)とEnvy(羨望)とは

maya_7966 / Pixabay

あなたが日常生活の中で「うらやましい」と思う時はどんな時ですか??

口に出し言わなくても「あの人うらやましいな」「あんなことできるなんてうらやましいな」と心で思うこともあるかと思います。

その時に使う「うらやましい」の意味がJealousy(嫉妬)なのか Envy(羨望)なのか

そこには天と地の差があります。

 

わざわざ英単語を持ち出してやらなくてもいいかもなんですけど、その方がわかりやすい気がするので、今回はこれで話を進めますね。

 

ジェラシー(嫉妬)

誰かを「うらやましい」と思った時に、そこに含まれる意味が「ジェラシー」だったら、ほとんどの場合、ネガティブで不健全な意味が込められていると思います。

嫉妬というのは、

  • 今まで抱いていた優越感や独占感、愛情が、何かのきっかけで他人に追い越されるようになった時
  • 自分にはその相手に敵わないと決めつけてしまった時

に感じることが多い感情です。 

誰かに嫉妬するジェラシーの気持ちを持つというのは、イメージでいうと、自分より高い場所にいる人や自分より進んだ位置にいる人を、自分の位置にまで引きずり降ろそうとする感じではないでしょうか。

 

エンヴィー(羨望)

エンヴィーのほうは、望ましい(理想的な)相手やその人のあり方を見て、自分もそうなりたいと思う場合に使われることが多いんじゃないんでしょうか。

こちらの意味が含まれる場合は、ポジティブで健全だと思います。

 

つまり、誰かを羨望(せんぼう)する気持ちを持つというのは、イメージでいうと、自分より高い場所にいる人、自分より進んだ位置にいる人に向かって自らが進み、追いつこうとする意味が含まれるんだと思います。

 

要約すると、

嫉妬は相手を自分のところまで引きずり降ろしたいという思い。

羨望は自分も相手と同じところまで辿り着きたいという思い。

同じ「羨ましい」でも真逆の意味が含まれています。先ほど言った「天と地の差」というのはこのことです。

 

相手を変えるより自分を変える

Mimzy / Pixabay

ここまでの話でもわかる通り、「嫉妬」という気持ちはほとんどの場合、相手を変えようとしている感情だということも覚えておきたいです。

相手を変えるのって難しいですよね。

なぜ難しいといえば、あなたが誰かの言いなりになって生きているわけではないように、相手もあなたに合わせようとして毎日を生きているわけではないからです。

だから「嫉妬」の感情というのは嫌がられるんですよね。

 

逆に、「羨望」であれば自分自身が「いいなぁ」と思うその人がいる場所にたどり着こうとしているので、相手は何の負担もありません。

自分が変われば済むわけです。自分が「行動する」「勉強する」など前向きなアクションをすればいいわけですから。

しかし、たいていの人は、この「自分が変わる」とか「自分が努力する」ということを避けたいがために、相手を自分の場所に引き下げることに力を使ってしまいます。

 

手の届きそうな相手にしか「うらましい」と思わない

adamkontor / Pixabay

「うらやましい」という感情にはもう1つ特徴があります。

それは、「頑張ればその相手みたいになれそうだ」と思う相手にしか「嫉妬」も「羨望」も生まれないんですよね。

たとえば、パリコレのモデルとか女性の政治家とかを見て、「うらやましぃ〜!!くそ〜!!悔しい〜!!」って心の底から思いますか??たぶん思わないですよね。

それよりも、学生時代の同級生とか、ママ友とか、会社の同僚・先輩・後輩とかに思うことが断然多いと思います。

また、街で見かける猫や鳥に「気楽そうで良いなぁ」と思うことはあっても、腹わた煮え繰り返るくらい「うらやましぃ〜!!!」と思うことはないですよね。

 

人は自分が手の届きそうにないことには、「うらやましい」とすら思わないものです。それは同じ土俵に立っていないことをしっかりと自覚しているからとも言えます。

 

ということは、逆に言えば、人に対して「うらやましい」という気持ちを持つということは、その人とは同じ土俵に立ってると自覚してるわけでもっと言えば、自分だってその人のようになることができるってちゃんとわかってるから本気で「羨む」んだと思います。

 

そう思った時に、
「じゃあやってやろうじゃないか」と自分が前に進むのか、
「自分には無理だから引きずり降ろそうじゃないか」と相手を下げようとするのか、

それが「ジェラシー」「エンヴィー」の分岐点になるのだと思います。

そう考えると、自分が誰かを「うらやましい」と思った時、どっちの意味で思っているのかってとっても重要ですよね。

 

あなたはどう生きたいか??

今回は、「嫉妬(ジェラシー)」と「羨望(エンヴィー)」の違いについて書いてみました。

 

誰かを「うやらましい」と思った時、

そこにジェラシー(嫉妬)の意味があれば相手を自分のところまで引きずり降ろしたいという思いがある。

そこにエンヴィー(羨望)の意味があれば自分も相手と同じところまで進んで行きたいという思いがある。

 

その違いです。

 

羨望の感情を持った時は、自分を向上させようと勉強したり練習を重ねたり、いろんな経験を積もうとするのに、

嫉妬の気持ちを持った時は、「どう考えても自分はあの場所にはいけない、だから引きずり降ろそう」って直接的に攻撃することもあるし、直接やっても敵わないと思ったら、間接的に悪口を言ったり、変な噂を流したりして、相手の位置を仮想的に下げて自己満足するなんてことになりかねない。

 

そう考えると、ぼくが誰かを「うらやましい」と思う時は「羨望(エンヴィー)」でありたいなと心から思う。

 


記事の一番最初に書いた内容を覚えていますか??

生物学的には人に生きる意味などはない。

何か意味があって生まれてきたのではなく、物心ついた時には勝手に生きていたのである。

という引用。

つまり、どう生きようと、人生にどう向かおうと自由なんだから、せっかくならJealousyよりもEnvyを選択していきたいなと、そう思うわけです。

 

自分が誰かを「うらやましい」と思った時、「これはJealousyかEnvyかどっちだ??」って心に聞いてみて、もしもJealousyだって気づいたら、「ちっちゃいなぁ!そんな小さい器しか持ってないのかお前は。よそはよそ、うちはうちだろ」って自分にツッコミを入れていこうと思ってます。

 

誰かのことを「うらやましい」と思ったあなたは、

相手を引き下げようと醜い努力をしますか??それとも、自分を向上させようと取り組みますか??

 

これから先の人生、どっちで生きますか??

 

さいごに

最初に引用した本はこちらです。

もし、「自分は真面目だ」と自覚のある人は、「こんな考え方もあるんだな」という参考として読んでみると面白い1冊だと思います。

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