幸せとは

お金では幸せになれない??幸福感と最も関係が深いのは結婚生活だった!!

かんかん

これまでほとんどの人たちは幸せになるためにはお金が大切だと教えられてきました。

より快適な生活、最新の家電、海外旅行や流行のファッションなど、これらすべて、手に入れるにはお金が必要です。

だからみんな、より給料の良い仕事をしたり節約をして、好きなことに使えるお金を増やそうとしています。

実際に日本は経済的に豊かな国なので、日本で暮らしていれば生活に必要なものは手に入るし、普通に働いていれば自分へのご褒美として高級なものや豪華な旅行も手に入れることができますよね。

しかし、だからといって「幸せを感じられるかどうか」は別だということが分かっています。

 

間違っていた幸福の公式

日本では長い間こう言われてきました。

お金を手に入れる=好きなものやサービスが買える=幸福になる

つまり、お金があれば幸せになれる。

 

これが幸福の公式だと思われていたはずなんです。

 

しかし、バブル経済が崩壊してから約30年たった今、お金持ちで素敵な物に囲まれている人たちみんなが幸福であるかと言われると、実はそうではないという現実が分かってきました。

現に、国民の幸福度(「自分は幸せか」と感じているかどうか)調査では、日本は世界トップ50位にもランクインしていないそうです。

経済的には世界3位の国なのに、それでも幸せだと感じることができていないということは、「幸福になる=お金を手に入れる」という公式は間違っているのではないか。

 

それが今回のテーマです。

 

幸福感と関係が強いのは結婚生活だった

実は幸福感についてこんなことがわかっています。

ノーベル経済学賞を受賞した経済学者とそのほか数人の研究グループが、「幸福感」ともっとも強い相関関係がある人生の要素について調べた。すると、お金と幸福感の相関関係はそれほど強くないということがわかったのである。(お金への考え方を変えよう: 年収・資産、運命までも左右する、お金の“魔力” (知的生きかた文庫))

つまり、お金では幸福感を得にくいということです。

では、幸福感をもっとも得ることができる要素はなんだったのか。

それは結婚生活だ。
お金を稼ごうとすれば、多くの場合、結婚生活はまっさきに犠牲になる。ところが、実は結婚生活こそ幸福度をもっともよく表す第一の要因だったのだ。(同著)

なんということでしょう。経済的な豊かさが幸せに繋がると教えられてきたはずなのに、実はお金はそんなに重要ではなく、夫婦円満・家庭円満が幸福感を得るためには一番大事なんだそうです。

 

ココがポイント

豪華な生活をするにはもちろんお金が必要だが、
幸福な生活をするには良い結婚生活が必要だった。

これって実は、心理学的な面から見てもその通りなんですよね。

 

結婚生活は明暗がはっきり別れる

aliceabc0 / Pixabay

自分の家というのは一番くつろげて安心できる場所のはずであり、プライベート空間の象徴のような場所です。

その家の中で、血の繋がりはないけれど何かの縁で一緒に暮らすことになった大人が結婚相手であり結婚生活です。

生まれも育ちも環境が違う2人が一緒に生活するというのはとても大変なことです。
なぜならゼロから生活を作り上げていかなければいけないからです。いわばビル建設と同じです。

結婚生活をうまく作り上げられないと、2人の間に何も作り上げられていないので幸福感が遠のいてしまいます。

 

愛は作り上げるもの

よく「恋は落ちるもの、愛は育むもの」なんて言ったりしますが、2人が出会った当初の「恋」の状態なら良かったんです。

恋は落ちるものですから、放っておいてもいいんです。落とし穴と一緒で気付いた時には落ちていた。それが恋です。

でも「愛は育むものだ」というならば、2人で一緒に作り上げていかないといけません。

著書嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えで一躍有名になった心理学者のアドラーもそう考えていたようです。

 

人は「この人と一緒にいると、とても自由に振る舞える」と思えた時、愛を実感することができます。

そして、

劣等感を抱くでもなく、優越性を誇示する必要にも駆られず、平穏な、極めて自然な状態でいられる。本当の愛とはそういうことです。

このような関係を作るのって簡単にはできませんよね。

愛は気づいたらそこにあるものじゃなく、2人で時間をかけて作るものだとわかります。

夫:「今年で結婚10年目だ、ずい分愛も深まったね」
妻:「なによ、この10年間仕事と趣味ばっかりで全然家にいなかったじゃない!!怒」

なんてことにならないために、愛は家族みんなで育てていく必要があるわけです。

そしてその先に手に入るものこそが、お金には敵わない幸福感だということです。

ここから分かるのは、結婚生活をより良くするのって難しいからこそ、幸福感を得るのが難しいんですよね。

 

 

お金が無いと生活できないって言うけれど、、、

stevepb / Pixabay

お金の話に戻りますが、
「仕事をしなきゃ生活できない」「お金がないから働く」人が多いと思いますが、いったいどのくらいお金があれば満足で、あなたはどんな生活を目指しているんでしょうか。

貯金と今月の収入がゼロですか??

「お金が無い」が口癖の人も多いですが、本当にお金が無いのでしょうか。

きっと、貯金も収入もゼロというわけではなくて、言わんとしていることは、

「(私には理想のライフスタイルがあるんだけど、まだそれに到達してないから)お金が無い」

ということじゃないかと思います。

 

もしくは

「(『幸福になる=お金を手に入れること』だと習ってきたのに、まだ私は幸福になる分だけの)お金が無い」

という意味なんだと思います。

 

あなたにとって幸福なライフスタイルとはどんな生活か、具体的に思い描けているでしょうか??

 

あなたにとって生活とは??

「生活」という言葉にはいろんな意味があります。

「あなたにとって生活とは??」という質問をお金持ちの人に聞くのと発展途上国のまだ貧しい人たちに聞くのでは答えが全然違うと思います。

日本でも、大人と子どもでは違いがあります。

子どもにとって生活とは「しているもの」であって、学校に行ったり、ご飯を食べたり、友達と遊んだり、それが生活です。

しかし大人になると、生活とは「しなければならないもの」へと変化して、「生活しなければならないから働く」ことになっています。

しかし本来の「生活」というのはよく考えてみれば、お金持ちでも発展途上国でも大人でも子どもでもそんなに変わらないと思うんです。

ご飯を食べて、トイレに行って、自分が楽しいことをして、誰かの役に立つことをして、夜になったら寝る

これが誰しもに共通する生活のベースです。

 

いくらあったら満足できるのか??

ここで質問をしてみます。

  • あなたの家庭の年収はいくらくらいでしょうか??
  • いったい年収がいくらくらいあれば幸せな生活が送れると思いますか??

少し考えて見てください。

 

ちなみにぼくの仕事は保育士。年収は300万円くらいです。

ぼくはこの質問の答えを考えた時、「ぼくが幸せな生活を送るために必要な年収は500万円くらいかな」と思いました。

 

さて、あなたはいくらいくらいだと思いますか??

実はこの質問、データをとった研究があり、

その結果、9割以上の人が「今の年収の倍前後の年収」を答えるそうで、
年収が500万円の人は「年収1000万円くらいあれば、、、」
年収が800万円の人は「年収1500万円くらいあれば、、、」
と思うようです。

ここから分かることは、年収が上がってもそのぶん理想の上限が上がるだけで一向に幸せには近づかないということじゃないでしょうか。

 

大切なのはバランス

Pexels / Pixabay

お金を得るために家庭での時間や家族と過ごすエネルギーを犠牲にしている現状は、ぼくにはとてもアンバランスに思えます。

かといって現実問題として、働かないと家賃や家のローンを払えないしご飯も食べられなくなるかもしれません。

 

そんなぼくたちが変えられることがあるとすれば、そのバランスです。

ぼくたちが「お金が無い」と思ってしまうのは、幸福がお金によって手に入ると教えられてきた結果です。

しかし、研究によってお金よりも夫婦生活を充実させた方が幸福感を得られるということがわかりました

 

最初は気恥ずかしいかもしれませんが、夫婦で話す時間を作り、「5年後にどんな生活をしていたいのか」「どんなことをすれば、あまりお金をかけなくても楽しく過ごせることができるか」などを話してみるのはいかがでしょうか。

その話し合い自体もコミュニケーションになり、充実した結婚生活の一部になるはずです。

その話し合いの結果、「パパは会社で朝から遅くまで働いて、家にはあまりいなくてよい!!」なんてことにならないことを祈るばかりですが、、、。

幸福な日々を送るためには、お金を稼ぐことと結婚生活を充実させることのバランスがすごく重要という話でした。

 

まとめ

先ほどの研究では、結婚生活に続く形で幸福感と強い関係がある要因も分かっており、

  • 家族や友人との人間関係
  • 充実した生活
  • 運動
  • 精神の充実

だったそうです。

現代の日本では、これらも仕事(お金を得ること)のために犠牲になることが多いんじゃないでしょうか。

 

ぼくたちが幸福感を感じられない今の状況は、
もともとは何かしたいことがあってそのために「お金が必要だから」と稼いでいたはずなのに、その結果「仕事が忙しくて◯◯できない。」という矛盾が生み出しているのかもしれません。

 

自分の仕事が好きで好きでたまらないという人は話が別かもしれませんが、

  • お金を得ることが仕事の目的になってしまっている人
  • そのために家族や趣味・運動などが犠牲になってしまっている人

はいつまでたっても幸せが近づいてこないかもしれません。

お金を通じて幸福を得ようとすれば、かえって喜びを遠ざけ、代わりに恐れやねたみ、欲望、そして恥ずかしさが生まれるというジレンマがあるのだ。(お金への考え方を変えよう: 年収・資産、運命までも左右する、お金の“魔力” (知的生きかた文庫))

ぼくたちがお金と幸福について覚えておきたい重要な言葉だと思います。

 

今回の記事では、お金がたくさん無くても幸福感を手に入れることができることを紹介しました。

【幸福を得るために大事なのは夫婦仲】

家庭という一番安らげる場所で一緒に生活している人との関係が幸福に直結するというのは、考えてみれば当然のことかもしれませんね。

 

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