今回の記事は男の子の育て方に悩むお母さん向けの内容です。
日常生活の中で息子さんに対しての口癖が、
になっているお母さんは要チェックです!!
男の子の子育てが大変な理由
先に結論を言いますと、お母さんが男の子の子育てが大変だと感じてしまう理由は「女性であるお母さんが男性である息子さんの行動特徴に耐性が薄いから」です。
そもそも、世の中には「子育てって大変!」と思うお母さんもいれば「子育てって楽しい!」と思うお母さんもいるのですが、突き詰めれば「子育ては大変なことも楽しいことも両方ある」というのが万人の共通認識だと思います。
その中で大変なことと楽しいことの比率が多い方、つまり50%を越えている方の感情をより強く感じるわけです。
そして、これはぼくの感覚値でしかないのですが、乳幼児期の子どもを育てているお母さんと話をしていると、女の子を育てているお母さんよりも男の子を育てているお母さんの方が「子育てって大変」と口にすることが多い気がします。
確かに乳幼児期というのは女の子の方が精神的な発達が早いと言われていて、同じ年齢の男女を比較した時に「女の子の方が落ち着いているな」「言語能力が高いな」と感じることは多々あります。
世のお母さんたちは男の子の子育てのどの部分に大変を感じているのでしょうか?
男の子の特徴
世のお母さんが男の子の子育てを大変に感じてしまう理由はおおまかに2つあると思います。
1つ目が「男の子には男の子ならではの特徴があること」
そして2つ目は「異性であるお母さんが"その特徴"に困惑していること」です。
まず、世のお母さま方の悩みのタネになっているであろう男の子の特徴を一部書き出してみましょう。
あなたの息子さんも当てはまりますか?
男の子の特徴
- とにかく動くことがすき
- 動く物体に目と心を奪われる
- 気になったら触ってみたい
- 枝や棒を振ってカンカンしたい
- 5秒前に怒られたことをまたやる
- 大きな声を出したい
- とりあえず1番になりたい
- とにかく強くなりたい
- でもオバケや暗がりは怖い
- 「汚い」という概念がない
どうでしょう。これらはもちろん男の子全員に当てはまるわけではありませんし、女の子でもこれらの特徴を持っている子ももちろんいます。
しかし、男の子を特徴を育てているお母さんは、息子さんのこういった姿を見た時に「え?なんで?ムリムリムリ、理解できない」となってしまいがちです。
その結果これらの行動をやめさせたいと思って強く叱ることになってしまうのです。
なんで男の子ってこうなの?
たくさんの子どもを見ている保育園や幼稚園の先生たちの共通意見だと思いますが、ずばり、「男の子ってそういう存在」なんですよね。
生まれながらの特徴というか性質というか。
枕にも「やわらかめ」「かため」っていう性質がありますけど、それと同じで男の子は「よく動きがち」「枝や棒を振ってカンカンやりがち」という性質があると思った方がいいわけです。
ちなみに息子さんのことをあまり叱らないお父さんは本能レベルでこのことが分かっているのかもしれません。だからあまり叱らない、というより「気にならない」と言った方が正しいのだと思います。
"狩り"をしていた頃の名残?
ここからは、男の子がなぜそんな性質を持っているのかという話です。
なぜすぐに棒を振り回したり物を投げたり、石やセミの抜け殻をコレクションするのでしょうか。
僕が今まで日本やオーストラリアの保育園に通う男の子たちを見てきた中である1つの仮説に至りました。
話は人間が狩猟をしていた時代まで遡ります。
いわゆる原始時代(先史時代)と言われている何万年、何十万年も前の話になりますが、狩猟時代に男の人が何をしていたかと言うと、外に出て獲物を狩っていたと言われています。大きなマンモスを集団で倒したり、すばしっこい小動物を捕まえたりしていた時代です。
そして驚くことに、その時代から何十万年も経った現代でも、人間の脳や体の仕組みというのは当時とほとんど変わってないらしいんですよね。
そして、狩りの時に必要な能力をざっと上げてみると、
- 動く獲物を追いかける俊敏さ、跳躍力
- 獲物を捕らえる動体視力
- 槍や投石みたいな道具を使う操作能力
- 安全を確保するために物陰に隠れる
- 離れた所にいる仲間と大声で連絡を取る
- 土や血にまみれても獲物を追いかける、または敵から逃げる
などがあります。
この能力をみて、どうですか、さっきみた男の子の特徴に当てはまると思いませんか?
男の子の特徴
- とにかく動くことがすき
- 動く物体に目と心を奪われる
- 気になったら触ってみたい
- 枝や棒を振ってカンカンしたい
- 5秒前に怒られたことをまたやる
- 大きな声を出したい
- とりあえず1番になりたい
- とにかく強くなりたい
- でもオバケや暗がりは怖い
- 「汚い」という概念がない
つまり、現代の男の子たちも、狩猟生活に対応するように本能的にプログラムされているのではないか。というのが今回の話の重要なポイントです。
今まで気になっていた息子さんの特徴が実は太古の狩猟時代の名残だと考えると、彼らの行動もなんとなく理解できるようになってきませんか?
現代で男の子たちが普段怒られているような行動の1つひとつは、もし今もまだ狩猟時代だったら怒られるようなことではなくむしろ生き抜く為に必要なことだったかもしれないのです。
時代に合わせた関わり方は?
ただし、今はもう狩猟時代ではないので、現代に合った生活スタイルを覚えなければいけません。
男の子の子育てで悩む世のお母さんたちのほとんどは、この、男の子が生まれながらに持つ特徴と現代社会に合わせた暮らし方をして欲しいというギャップに悩んでいるのだと思います。
ここが重要ですよね。
そういったことも含め、次回の記事↓では現代の生活に合わせた男の子への関わり方について紹介したいと思います。
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[怒鳴らなくても大丈夫?]男の子がみるみる変わる3つの関わり方
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